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オフィスの選び方、6つのポイント

2023.11.01

 今回は、様々な理由でオフィスの移転を検討することになった場合にどのような点に注意すれば良いか、そのポイントを考えてみたいと

思います。

 

ポイント➀立地(交通)

 例えば駅近(徒歩5分以内)や駅に直結している物件は当然評価が高いですし、また幹線道路に面している 物件も人気があります。

 反対に評価の低い立地、いわゆる不便な場所や街の雰囲気が相応しくない環境の場合には人材の確保にも大きく影響し、理想的な人材

 獲得が難しくなります。

 

ポイント②築年数

 1981年(昭和56年)6月以降に建築確認申請を受けた物件が「新耐震」と呼ばれる建物です。少なくてもどのような目的での移転で

 あっても、これ以降に建てられた建物か、または耐震補強を施している「新耐震」の 建物を選んでください。

 

ポイント③広さ(形状)

 一般的には、一人あたり2.5~3坪と考えるのが理想的といわれていますが、オフィスの形状も考慮して、前もって動線のシミュレー

 ションをしてみましょう。その際には、現在の人数より2割ほど余裕をもってシミュレーションされた方が将来的にも融通が利くと

 思います。

 

ポイント④賃料

 希望エリアに予算内の物件が無ければ、エリアを変更して探すというのもおすすめの手法です。

 名古屋で例を挙げますと、名古屋駅近辺(特に東側)や栄町などで予算が合わない場合、丸の内や新栄町辺りまでエリアを拡大して

 物件を探すのも良い方法と思います。

 

ポイント⑤BCP及びセキュリティ

 BCPとは、このサイトの2月の新着情報でも取り上げましたが、「事業継続計画」を指す言葉です。

 選び方におけるポイントとしては、制振構造、免振構造といった建物の構造面(これはポイント②でも記述しました)、非常用電源や

 給水、トイレ対策、また防災備蓄品なども備えがあるかチェックしておきましょう。万が一の際、2~3日程度機能できることが望まし 

 いと思います。そして併せてセキュリティ対策が整備されているかという点も大きなポイントとなります。

 

ポイント⑥貸主

 貸主には個人、中規模オーナー、金融系オーナー、不動産系オーナーなど様々な属性があります。属性の違いで何が変わってくるかと

 いうと、敷金などの考え方、設備・内装工事の負担に関する考え方、損害保険や家賃保証に対する考え方、管理会社の選び方など重要

 なポイントでの違いが多くあります。身近なところでの例として、コロナ禍で各社の事業が低迷していた時に、家賃の一時値下げを

 みずから提案したオーナーもいます。こんなオーナーとは長くお付き合いしたいと思うのは私だけでしょうか。

 

以上、6つのポイントを紹介しました。オフィスの選び方は、立地や見た目・広さだけではないということがご理解いただけたと思いま

すが、今回紹介したポイントとは違った項目が重要な借主さんもいると思います。

それぞれに譲れない点をはっきり見定めて、最適なオフィス選びをしていただければ幸いです。